婦人科
女性特有のホルモンバランスの崩れであったり、ストレスであったり、婦人科の疾患は原因も症状も様々です。はじめは自覚症状のない病気もあります。
定期的に検診を受けることによって、早期発見、早期治療も可能となります。
体調がすぐれない、いつもと様子が違うなども、「婦人科」をお訪ねください。
子宮がんとは
子宮がんには、子宮口に発生する子宮頸がんと、子宮の内膜にできる子宮体がんがあります。
子宮頸がんは比較的若い世代に発生のピークがあり、最近はとくに20歳から30歳代での発症が増えて問題視されています。初期には症状がまったく示されず、進行するにしたがって不正出血や血性帯下(血性のおりもの)が出現します。
子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)の関与が強く示唆されることより、HPV検査も応用されるようになりました。
一方の子宮体がんは、子宮頸がんよりも年齢が上の閉経期前後の女性に多くみられ、その発生にはホルモン異常が関連しているため、とくに妊娠・出産の経験をお持ちでない方、肥満、高血圧、糖尿病などを合併されている方は注意が必要です。以前わが国では、子宮体がんは子宮頸がんと比べ発現の比率は少ないものと言われていましたが、近年は増加の傾向にあります。初発症状としてはやはり不正出血が一般的で、診断には、子宮内膜からの細胞診をおこないます。
当院は複数の専門医による診断をおこなっております。
石渡 勇 | 国際および日本臨床細胞学会認定細胞病理診断医 |
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石渡 巌 | 日本臨床細胞学会細胞診断専門医 |
当院は水戸市指定の子宮がん検診の実施医療機関です。
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)について
子宮頸がんの発生の多くにはHPV(ヒトパピローマウイルス)が関わっています。そして、子宮頸がんから最も多く検出されるのはHPVの16型と18型です。
HPVは性交渉で感染します。感染してもその91%以上が2年以内に排出されるともいわれていますが、ハイリスク型のHPV(16型、18型など)に長期にわたり感染している場合には、子宮頸がんになる可能性があります。
そのため、子宮頸がんの予防法として、性交渉開始前にHPVワクチンを接種することが推奨されています(性交渉開始後でも、ハイリスク型のHPVに感染していなければワクチンは有効です)。
- ●当院で接種可能なHPVワクチン
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シルガード(9価ワクチン)
小学校6年生から高校1年生までの女子を対象に、自己負担なく接種が可能です。
上記の対象年齢以外の方は、自己負担になります(30,000円+税)。
初回接種後、2ヵ月後、6ヵ月後(2回目から4ヵ月後)の3回の接種が必要です。
1回目の接種を15歳になる前に受ける場合は、初回接種と、初回接種の6ヵ月後の2回接種となります、
※HPVワクチン(9価ワクチン)は約90%の子宮頸がんを予防できるといわれています。
しかしながら、100%予防できるわけではありませんので、性交渉開始後は、子宮がん検診を受けることをぜひお勧めいたします。
- ●公費負担で接種を希望される方は
- 1)接種券、母子健康手帳、予防接種の記録、一部負担金をご用意ください。
- 2)保護者同伴が条件です。同伴できない場合は、保護者に代わる方の同伴と、保護者の委任状が必要です。
乳がん検診について
ご連絡 2014年(平成26年) 4月より 医療機関検診(施設検診)による
乳がん検診は実施いたしておりません。ご了承ください。